第38話 別れ
年越しを終えてすぐだった。
ルナから連絡が来た。
ルナ:「ごめんね……今、真白が旅立ったわ……」
時が止まった。
戒斗:「え?……嘘だろ?」
ルナ:「違うわ。本当よ……今朝冷たくなってわ……それで明日葬儀をするわ」
涙が頬を伝う。
戒斗:「分かった。ありがとう……連絡してくれて。」
通話を切るとたまたま隣で寝ていた牡丹が起きる。
牡丹:「どうしたの……戒斗。」
戒斗:「真白さんが亡くなったって……」
牡丹:「本当?」
戒斗:「あぁ、今ルナから連絡があった。」
牡丹:「そうなのね……」
俺の肩に頭を預けてくる。
牡丹:「戒斗、ねぇまだしてもいい?まだムラムラするの……」
頬を染めて尋ねてくる
戒斗:「おい。ちょっと待て。少し整理させて……」
すると、牡丹が口を重ねてくる。
牡丹:「ダメ。今して。」
そんな積極的な牡丹に違和感を覚えた。
戒斗:「牡丹……お前。本当に牡丹か?」
牡丹?:「なーんだ……バレちゃった……」
牡丹だった何かに変わっていく。
戒斗:「てめぇ……牡丹をどこやった。」
牡丹?:「今は秘密。でも君がいつも通り生活してれば、牡丹ちゃんに危害は加えないよ。それにそれじゃあゲームは楽しめない」
と牡丹の皮を被った何かが俺を挑発する。
戒斗:「何が目的だ。」
牡丹?:「教えてあげる、君が勝つ条件はあの組織を潰すこと。でも潰せなかったらどうなるか教えてあげる。」
すると、いつもはミライが映るディスプレイに牡丹が映る
牡丹?:「彼女は今君が届かない所に居る。君がこのゲームに負ければ彼女は二度と君の元に帰ってこない。それに君がゲームを棄権したと僕が判断したら、可哀想だし牡丹は返してあげるけど。彼女は二度と君の前でも誰の前でも笑わないよ。どうする?ちなみに今乗らなくてもいいよ?その場合はまた君の記憶を貰うけど。」
戒斗:「てめぇ……何もんなんだよ……」
牡丹?:「そうだな〜。僕はね……BLANK。何者でもあって何物でもない。君と言う存在が気になったから遊ぶことにした。この世の観測者」
BLANK:「さぁ遊ぼうよ。天宮戒斗。いや、マクロ・ヴォイス・ベラドンナ。」
俺も知らない。誰かの名前を言って牡丹だった何かは牡丹に戻った。
牡丹:「戒斗?どうしたの」
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