第40話

「元気にしてた?ごめんね、長い間来なくって」



何も変わらずにそこにいてくれたその子にホッとした。



いつもより少し甘えてくるのがなんだか可愛かった。




「ほら!お詫びに高いおやつ買ってみたよ。気にいると良いんだけど」



手のひらに乗せて差し出すと、クンクンと匂いを嗅いだ後少し食べて、気に入ったのかパクパクと美味しそうに食べてくれた。



「そういえば、あの時"カイロ"って呼ばれてたよね」

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