第13話


「嘘つき!嘘つき!!!!」


車で話していて、もう頭がごちゃごちゃとしていて

飛び出した。


真冬の寒い空の中


私は咄嗟に指輪を抜いた。




「ショウさん…!」


追いかけてきても、私はもう無理だった。



「こんな偽物要らない!

偽りなんて要らない!!!」



「目の前から消えて!

桜井さんにも言う!!!」



私は後先も考えず、暴走し


川の中に指輪を捨てた。





要らない


思い出も全部。


消したい


嫌な過去を全て。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る