第8話


その恋は突然やってきた。


私にはタトゥーが入っている。

ロックスターと呼ばれるものだ。


朝方、仕事が終わり車を待つ。

すると、見たことのない車があり

「つばっちの車に乗ってー!」

と、桜井さんからのコール。


「あ…ショウです。初めまして、お疲れ様です。」

「あ、翼です。お疲れ様です。朝まで頑張りますね。」





これが一目ぼれというやつなのか

ロックスターが翼さんの胸には入っていて

ちらりと見えていた。タンクトップだからだろう。


「翼…さん!私もロックスター入ってます!ほら!」

腕をまくり上げる。


「お、ショウさんも良いセンス持ってますねー。僕、黒夢が好きで。」

「わかります!!!〇〇って曲いいですよね!」


若さゆえに、とんでもないテンションになる私がいた。




恋をする、高鳴る鼓動の音がした。

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