第11話 さ。

 皆さん、どうも宇宙店主です。


 今回の“さ”。

 早速デスが、ネタに詰まってしまいました。

 と云う事で、今回はお手軽に宇宙店主の人となりを御紹介させて、場を濁したいと思います。そして只、自己紹介の描写をしてもツマラナイので、クイズ形式を用いて、全一〇〇問、御用意させて頂きました。

 


 

 〜宇宙店主曼荼羅大法典。宇宙店主の宇宙人となり百選!〜


 通常の大ボラ満載の指南ばなし。今回はコノ宇宙店主の深層世界を御紹介!

「デハデハ!皆さん。準備の方は宜しいですか?今作はチト長めの深層世界の雲母の中を飛行予定。お手元のシートベルトをシッカリとお締めになり、宇宙船内に御用意されております、

『亀田製菓 ハッピーターン』

『大塚製薬 ポカリスウェット』

『大塚製薬 カロリーメイト 固形』

 等の栄養補充を怠る事の無い様にお願い致します。

 今回の宇宙空間の御旅行の際、地球人寿命が尽きて、落命された乗客の方に付きましては「サ. ヨ. ウ. ナ. ラ。」

 尚、今回の宇宙飛行の操縦士は宇宙店主。客室乗務員は宇宙店主。

「苦情、誹謗中傷等、何なりとお申し付け下さい!」


 デハ、只今より飛行を開始致します。

 想ひ出に残る宇宙の旅をお愉しみ下さい!




 其の一) 反省はしない。絶対に。

『はい ・ いいえ』


 其の二) 他人の言う事を基本的に無視する。

『はい ・ いいえ』


 其の三) 名うての寂しがり屋。だが一度、人混みの輪の中に入るとチト居心地の悪さを感じ、避難。群れから外れる。だが、人間達の群れを見て嫉妬する。

『はい ・ いいえ』


 其の四) 団体競技は嫌い。観るのも一切興味無し。個人競技同様。他者と“競う” と云う事に全くの興味無し。趣味はジョギング。一緒に走る相手は自分。常に優勝。

『はい ・ いいえ』


 其の五) 料理は全くしない。住んで居た石神井公園時代、二時間掛けて作った野菜炒めのドロドロになった遺体の姿を目撃して改心。

 (俺には料理ナドする資格は無い、もう無駄な殺生は止めよう)

 料理以外の家事は全て担当。特に掃除が好きだ。答えが見えて居る。便器は特に入念に。必ず便器にアタマを突っ込んで、(残り香が潜んで居ないか?)の最終確認を怠らない。この行為を精神科医に告白した時、精神科医は「..?」の反応を見せる。その精神科医の反応に対して、俺も「..?」の反応。便器って、常に「ピッカンピッカンコ」じゃなければ便器じゃナイじゃない?

『はい ・ いいえ』


 其の六)「ウゥゥン..そうですねぇ、料理が上手い女性が良いですね!」

 馬鹿!この台詞は女性差別に当る。この宇宙店主が求めている女神は、

「ウゥゥン..そうですねぇ、料理を死ぬ程愛してる女性が良いですね!」

 この宇宙店主は、其の他の家事を一切を担当。生活費一切を負担。料理が一番、負担が掛かる事を熟知しているからだ。週に最低一地球日は外食、若しくは出前。外食の場合、出来れば “ブランチ”の時間帯を希望。人混みが大の苦手の宇宙店主。人気店等には一切の興味無し。行列が出来る店を心底軽蔑。この宇宙店主が気に入った店が人気店。

「興味を持たれた方は、一番下段の“苦情、誹謗中傷欄”まで御一報を!」

 因みにコノ宇宙店主、宇宙世界在住ですので、宇宙人女性のみの御応募をお待ちして居ります!

『はい ・ いいえ』


 其の七) 愛車は半地球世紀過ぎた、全身錆だらけの独製マニュアル車。修理工のクソ親父にも、「ゴミ車だな、コレ。」等の陰口を叩かれる始末。外付けのGPSなど、勿論搭載していない。

「旅の一番の醍醐味は、路頭に迷う事。」

 座右の銘だ。

『はい ・ いいえ』


 其の八) 地球人人生の中で一番読書をした時期は、幼稚園年少組から小学校低学年まで。絵本に兎に角「バッチンバッチン」嵌った。

 小学校低学年の時は特に、出版業者の体育館販売の催し物の会場で、母親に強請っては本を沢山買って貰った。あの黄金時代に読んだ絵本や、児童書に比べて、現在地球上で発表されている小説など、全部『糞』だ。作家の皆全て、万年筆を潔く置いた方が良い。

 (注: 『宇宙書店』の定期購読地球人作家は除く。其れ以外の全作家は死ね。)

『はい ・ いいえ』


 其の九) 物欲塗れの自分が大好きだ。明日は中国の黄山まで出向き、其処に住む仙人から“霞”を貰い受けに行く。

『はい ・ いいえ』


 其の一〇) 大大大好物のラーメン!

「あのラーメンで始まり、ラーメンで終わる、一杯のカラクリどんぶり世界。食べる側に、一切の決定権や創造力を与えない完成された逸品!絶対無言で喰らうべし!クウッ!腹減ってきたよォ、ア。そうだ!今から鰻重喰いに行こ!」

『はい ・ いいえ』


 其の十一) 鰻や穴子をこよなく愛する地球人。だが然し、主だった理由無く、『蛇』を忌み嫌う。其れが全く理解出来ない。鰻や穴子を自腹で喰った事が無い。同じ一万円を払って『特上の鰻重』を喰らうので在れば、その一万円を持って駄菓子屋に行き、『やおきん 蒲焼きさん太郎』を一〇〇枚購入。残りの九〇〇〇円弱のお釣りを、其処の“人生の余命後少しの駄菓子屋の糞ババア”に献金。有意義に使って欲しい。

 簡単に言うと、“鰻と穴子” に全くの価値を見出して居ない事に落ち着く。

『はい ・ いいえ』


 其の十二) 店員が眼鏡を掛けて居ない眼鏡屋で、ホイホイと眼鏡を買う人間を心底軽蔑している。更に、伊達眼鏡をしている似非メガネ愛好者に対しては、輪を掛けて軽蔑している。そんな宇宙店主は眼鏡愛好者。所有する眼鏡は全てが骨董品。しかも安価。古い物に価値を見い出して、安価で手に入れる事が好き。

『はい ・ いいえ』


 其の十三)「私には(僕には)愛すべき友達が沢山居る。」

 と豪語する人物達を、個別に『ジョン万次郎 信濃町店』に呼び出し、個人面談。最終的に「実は友達等、一人も居ない。」事を白状させる。

 地球人人生は、社会的地位や財力等、お構い無しに、各自均等に三六五日、二十四時間六〇分の配給が義務付けられて居る。単純計算しても、『一個対一個』の友人関係を始めてから、安定期まで事を進めるのに一体どれだけの地球時間と、労力が必要とされるだろう?

 然も『友人関係』と云うシガラミには、其の後も『逐一、細かい連絡。』『たまの会食。』等の、良い関係を維持する為の定期的点検が必要。其れ故に「私には(僕には)愛すべき友達が沢山居る。」と云う人間に出くわすと、最小限の憐れみを何時も捧げて居る。

『はい ・ いいえ』


 其の一四) 電話が本当に嫌い。写真も嫌い。この宇宙店主の出先での記念撮影の撮り方:

 ホップ⇨ 『被写体を納得行くまで凝視!』

 ステップ⇨『脳味噌カメラで、パシャリ!』

 ジャンプ⇨『脳裏と云うアルバムに永久保存!』


 何処に行くにも、写真機を常に持参する地球人達を、心の底から軽蔑して居る。

『はい ・ いいえ』


 其の十五) 基本的に報道番組や新聞には、御目々は通さない。彼ら媒体は事実を確かに伝えて居るのかも知れないが、真実を「グニュ!」湾曲して、地球人達を洗脳活動をして居る、激A級戦犯の危険団体。

「両手を地球の地面と照らし合わせ、並行に伸ばす。その両手の範囲の中の世界が、自分にとっての唯一の世界。その世界の情勢だけ知っていれば良い。」

 指先から先の世界は宇宙世界。

 別に宇宙の摂理などには興味を持たなくても良い。

 自分が描くインチキ宇宙ばなしで、もぉ腹イッパイ!

『はい ・ いいえ』


 其の十六)「急がば廻らない。」絶対に。敢えて遠回りする其の先に、“旨いネタ” が転がっているのを知って居る、地球人人生の美食家。オレ。

『はい ・ いいえ』


 其の十七) 書を綴る時の自身の鉄則、其の一にして唯一。

「最新の固有名詞は絶対に使わない。いつか必ず風化して、時代遅れの言葉と化すからだ。その様な言葉と無理心中ナド一切御免。永遠に新鮮な文章を目指す。」

『はい ・ いいえ』


 其の十八) 地球的にも超有名な、険しい坂道が多い都市に居を構える。

「チョットちょっとおッ!何でワザワザさ、こんな坂の街で、然もソンナ年代物のマニュアル車何か乗んだよぉ?馬鹿じゃない?」

 回答: 「だからこそ乗るんです。」

『はい ・ いいえ』


 其の十九) 流行にマンマと乗って生きる人間を傍観するのが好きで堪らない。更に其の流行が廃れた後、途方に暮れる彼等の脱帽感を横眼で軽視するのも、非常にタマラナイ極上の一瞬。

 然し、散財の苦行を重ねる彼等の存在が在るからこそ地球経済は廻る、と云う愉快痛快な皮肉。宇宙店主には当て嵌まらない。

『はい ・ いいえ』


 其の二〇) 飲食店にて、忙しく動いて働く店員の方々に対し、

「あのォ、今日のお薦めって何すか?」

 聞いたクセして、絶対に注文しない糞級の客。隣りに鎮座する僕タンは、其のお薦めを全て漏らす事なく注文する。

『はい ・ いいえ』


 其の二十一) 地球上に愛好者が多い、宇宙店主の愛車と愛犬の種類。地球上にソノ『愛好家倶楽部』が点在。良く在る事に、其れ等の『愛好家倶楽部』に誘いを受ける。元来、地球人達とツルム事が大好きな性分、誘われれば必ず参加する。

『はい ・ いいえ』


 其の二十二) 地球上に愛好者が多い、宇宙店主の愛車と愛犬の種類。愛好家の彼等は大きな誤解をしている。この宇宙店主が出逢った愛車と愛犬、彼等が偶々、ソノ種類だったと云う事。

 その品種だから譲り受けた訳では無い。

 その当時の愛車は、引き取り手が現れなければ、廃車の危機。

 その当時の愛犬は、引き取り手が現れなければ、安楽死の危機。

 その愛犬は“犬生”を見事、全うしてくれた。宇宙書店の著書の『ペロ』。その空想創造物語の中、実在する唯一無二の聖なる偶像。

 年老いた愛車は、現在でも「ビンビンビン」からの「ズンズンズン。」良く駆けてくれる相棒。その風貌故に、良く警察の車から停められる。違法麻薬を所持して居る疑いを持たれているのが原因だろう。

 “ラヴアンドピース”の代表格の愛車、永遠の十六歳。

『はい ・ いいえ』


 其の二十三) 大好物のライスカレー、絶対に金は払わない。カレーはタダで頂く食べ物だ。しかし其の際、作って頂いた方と、そのライスカレーへの尊敬の念を忘れては居ない。必ず正座をして喰らう。

『はい ・ いいえ』


 其の二十四) 偽善者をこよなく愛して居る。

『はい ・ いいえ』


 其の二十五) 良い湯加減のイイ加減や、適度な適当よりもモット適当を自負している割に、実は“超几帳面”でも在ると云う、大きな矛盾。

『はい ・ いいえ』


 其の二十六) 国民的祝日、人っ子一人居ない舗装道路を肩で風を斬って歩くのが好きだ。独りぼっちで。

『はい ・ いいえ』


 其の二十七)「差別化ハンタァァイッ!」

 異議を唱える輩こそが真の差別主義者。尊敬に値する糞級の偽善者。差別が断絶された時が地球人文明が滅びる時。差別は必要悪。

 “差別と共に生きる。”

 これが宇宙店主の考え方だ。

『はい ・ いいえ』


 其の二十八) マザーコンプレックスなどでは全く無いが、自身よりも年上の地球人女性が恋愛対象。彼女達の培った知性や教養、経験等を身体を交える事で自分のモノと出来る。

 母親のマリ子とも、機会が在れば一緒に風呂に入る。人前でマリ子の頬に接吻をしたり、耳たぶをレロレロする。そんなマリ子は嫌がる態度を一応は示すが、満更でも無い事を知って居る。

『はい ・ いいえ』


 其の二十九) 牛丼屋で満タンに詰まった紅生姜の容器。其れを半分以下にまで減らせる位に紅生姜が好きだ。その様を店員に軽蔑の眼差しで見られるがドンと来い。紅生姜を喰らいに牛丼屋に駆け込む遣り方。

『はい ・ いいえ』


 其の三〇) 他人を信用はしないが、信頼する様に心掛けて居る。敢えて騙されてあげる事もシバシバ。そうする事で周りの被害が減る。

「世の中の詐欺師や、嘘吐き共。この宇宙店主を是非とも騙してくれ。だが其の代わり、他の人間は騙さないでくれ。人間不信に陥る被害者をもう見たくない。」

『はい ・ いいえ』


 其の三十一) 気が付くと、利き足の右足で第一歩を踏み出して居る事に気付く、路上の宇宙店主。

 (ナンテ俺って柔軟性が無いんだろ..)

 横断歩道の真ん中で待ち止まり、自分を責める。既に信号は赤に変わって居る。

『はい ・ いいえ』


 其の三十二) 初めてのデエトは、絶対に『泊まり』を前提とした数日間。

 金曜日の夕方から出発出来るのが、最も理想的。自家用車での遠出は禁止。運転中の其の車内の時間、安全運転に気を取られ、貴重な互いの会話はウワの空。お互いの人間性を知る機会が奪われる。

 映画館、動物園、水族館、美術館等の施設巡りも一切禁止。下らない映画や、純真無垢な動物等に、貴重な時間を割くのは、体の良い逃げだ。

 行き先は必ず、お互いに土地勘が全く無い地。

 電車、汽車、若しくは旅客機で移動。長距離バスは不可。個人的に嫌いだから。旅費の一切、宇宙店主持ち。

「ソリャ当然っしょ。俺の我儘で此処までやって来たんだかんさ。」

 下らない近場でのデエトを何度も繰り返して、お互いを知っていくよりも、初めから『がっぷり四っつ。』ガチンコ真剣勝負のデエトをする方が、長い目で見たら地球時間的にも経済的。

 見知らぬ土地。手探りで小旅行を愉しみながらも、お互いの短所長所を露呈し合う歓び。夜の宿は勿論の事、完全別室。自分だけの時間が必要だからだ。俺が。

 (どうして人間達は快楽を求める事に対して、そこまで焦るのか?)

 日曜日の大体昼頃、彼女の住んで居る駅前に到着。そこで潔く爽やかに解散。

『はい ・ いいえ』


 其の三十三) 化粧品が嫌い。化粧を施して居る女性が決して嫌いでは無い。だが其の次にキライ。臭い。粉っぽい。ベトベトしているのが主な理由。

『はい ・ いいえ』


 其の三十四) 高級な貴金属や、洋服の会社の商品が嫌い。ソレ等を身に纏っている女性が決して嫌いでは無い。だが其の次にキライ。何処の馬の骨が作っているのか判らないモンに、大枚叩いて購入して居るのが主な理由。

 宇宙店主からすると、“高級なゴミ”だ。

『はい ・ いいえ』


 其の三十五) 今では、糞級のド田舎に生を受けた事を非常に感謝して居る。卑屈な芸術的感性はド田舎から生まれるのだ。

「糞田舎から生まれた糞田舎者、都会を差別しろ。」

『はい ・ いいえ』


 其の三十六) 自身の執筆活動よりも、他の作家の読書感想文に実は一番の労力と地球時間を割いて居る。其の内容に嫌われる事もシバシバ。幸せの瞬間。

『はい ・ いいえ』


 其の三十七) 過去に数名の地球人作家から存在を抹殺された事が在る。恐らく読書感想文の内容が其の主な理由だろう。

 (けっ!ケツの穴の小っちぇえ奴等め。)

『はい ・ いいえ』


 其の三十八) この説については自信が在る。

「褒められる事などよりも、誹謗中傷される方が評価されて居る。」

『はい ・ いいえ』


 其の三十九) 馬鹿で無知だから学校に通うのだ。学歴が高ければ高い程、バカ度は高い。『自習が出来ないから学校に通う。』と云う、隠された真実。学校は洗脳の現場。革命家になり損なった者達が教鞭を取る特殊学校。本当に賢い人間は、自身の人生製の道の上で自習する。

『はい ・ いいえ』


 其の四〇)「ロリコンは死ね。」

『はい ・ いいえ』


 其の三十七)「そしてロリコンを謳い文句にして、ロリコン大人達を喰い物にしている、男女未成年者達も同様。年齢など関係無い。死ね。」

『はい ・ いいえ』


 其の四十一)「人の生命は決して平等などでは無い。」

『はい ・ いいえ』


 其の四十二) 北極に居ようが、南極に家出しようが、蕎麦とウドンは必ず

『盛り蕎麦。若しくは盛りうどん』。

 海苔は徹底的に差別。温かい麺類同様、冷たい視線で一瞥する。

 日本酒も生涯に亘り、冷や酒派を宣言。熱燗は死ね。

『はい ・ いいえ』


 其の四十三) 生命をお金に換算して居る。

『はい ・ いいえ』


 其の四十四) 「極端」だと良く揶揄される。否定は全くしない。

 ビンゴ!だから。

『はい ・ いいえ』


 其の四十五) 地球上で、何度かの大掛かりな引っ越しを経験。今振り返って見ると、その都度、築き上げて来たモノを全てブッ壊して、又一から新たな生活を始めて来たと云う、超前向きで破滅的な生き方。

 今んトコ、バッチグーな人生。

『はい ・ いいえ』


 其の四十六) 滅多に外食はしない。忍者等、オモテには敵が多いからだ。

 座る席は必ず店内の角の席の壁側に鎮座。他人に背後を取られたくないのが理由。それと店の様子が良く把握出来るから。もしも断られたら、即退店。

 (飲食店は地球上に貴様の店だけじゃ無いわ。死ね。)

 タダ例外は鮨屋と呑み屋、必ずカウンターに着席。

 好みの外食の時間は、昼と夜の間のブランチ。阿呆な客も少ないし、店もガラガラ。時が緩やかに流れる店内、店員達の愛想もバッチ、グー。そんな彼等の態度に僕タンの気持ちもバッチ、グー。

 人気店と呼ばれる所は全く興味無し。自身の舌のみを信頼。列にも決して並ばない。

「人気店は俺が決める。行列の出来る店を軽蔑する事から始めよう!」

『はい ・ いいえ』

 

 其の四十七) 地球、漆黒深夜の大都会。自転車を走行中、タクシーに思いっ切り撥ねられた。身体が宙を一回転したのが分かった。視界の中、夜空の星が『スロオモオシヨン』で流れて来ては、名残惜しそうに消えて行く。その間の滞空時間は、永遠にも感じられた。

「ゴッツンコっ!」

 頭をカッチンカッチンのコールタール製の道路に強打。しかし全く痛みは感じず。脳味噌の防御機能には目を見張るモノが有る。アドレナリンが「ビンビンビン」からの「ズンズンズン」に排出。其のまま立ち上げるが、通行人達から「動くな!横になってろ!」と罵声を浴びる。救急車がやって来て、緊急病棟に輸送。この時、左半身が完全に麻痺していた。だが其の後、病棟にて数時間放置される。

 (もしコノ状態が生涯ずっと障害に残んだったら..自殺。だべ。)

 家族に迷惑を掛けてしまう。自分にはソレだけの金銭的価値は無い。

 幾つかの精密検査を終えて、強制退院。既に病院の外は朝。未だ左半身に麻痺は残って居たが、徒歩で自宅に帰る。

 (この状況が俗に云う「私は神様に生かされたんだ..残りの人生、思いっ切り感謝して生きよう!」って場面?ウウン。そんな訳無いじゃん!只死ななかっただけ。だから別に生きてる事に感謝もクソも無い。)

『はい ・ いいえ』


 其の四十八) 起きた次の日、昨晩の緊急病院に戻る。再度、専門医の精密検査を受ける。診断結果は、首の頚椎?その何番目かの骨折。先生曰く、

「後もう一本下の頚椎が折れて居たら、死んでいたか、又は半身不随の人生が待っていたよ。」

 半身不随で無くて良かった。自殺すんのが大変じゃん?

 どっちかを選ぶんだったら、勿論 『死 』。生産性を無くし、全く価値の無い余生を生きても何の意味も無い。家族は俺の生涯に亘っての世話に生気を奪われ、憔悴の一途。病院は希望が無い医療費で丸儲け。

 だが哀しいかな、左半身の麻痺は、時が経つ事に消えて行った。

 自身の経験を通して実感した、適当且つイイ加減な紐育の医療現場。好印象。

『はい ・ いいえ』


 其の四十九)「同情は一切しない。」

 其の代わり、速やかに行動に移す。其の際の見返りは一切期待しないし、求めない。

『はい ・ いいえ』


 其の五〇) もう地球人人生の半分以上、ブラウン管テレビを所有して居ない時が過ぎた。快適な生活。確かでは無い情報を鵜呑みにすると云う事は、肥満を気にするよりも健康に良くナイ。

『はい ・ いいえ』


 其の五十一) 子供のまま大きくなった馬鹿な大人。子供の心を持ったまま大きくなった大人。僕タンは後者の方で常に在りたい。

『はい ・ いいえ』


 其の五十二) ハナシが判らない子供が嫌い。子供だからと云って、一切容赦はしない。人間対人間。実は赤子の頃からの記憶が今でも在る。子供はシタタカだ。だから、狡賢い子供の浅はかな考えが反吐が出る程嫌い。子供と真剣に口喧嘩が出来る。

『はい ・ いいえ』


 其の五十三) 地球人時代の十代後半の頃だ。盗んだ自転車でトキオから、『東北の北極。糞ジジイ糞ババア名産地!』と名高い某県、三日間掛けて帰省した事が在る。其のブラリ旅の際、地図など持たず。野暮だ。勿論手ぶら。所持金一二〇〇円也。唯一信用をして、俺を突き進ませていたモノ。

 遥か頭上にぶら下がる『大きな青い道路標識』。

 その節はお世辞になりました。

「そして、伊能忠敬さん。感謝の気持ちを今でも忘れては居りません。」

『はい ・ いいえ』


 其の五十四 )。仕事を趣味、人生を仕事に転換して生きるとラク。

『はい ・ いいえ』


 其の五十五) 駅前では無く、駅前周辺の地域を病的に探索するのが好きだ。

『はい ・ いいえ』


 其の五十六) 人間が好き好んで住まない地域に敢えて住むのが好きだ。

『はい ・ いいえ』


 其の五十七) 各旅先で最も訪れる観光地、『貧民街』。其処にこそ、街の真実が隠されている。長年の勘で「もお、これ以上は危険だな。」と云う場所を、瞬時に察知出来る触覚を持って居る。

『はい ・ いいえ』


 其の五十八)「話せばわかる。」全くのウソだ。

『はい ・ いいえ』


 其の五十九 )。食卓にて御飯を食べる時、必ず時間を掛けて、先ずは食器類の場所の入れ替えに暫く没頭する。テトリスを御想像して頂きたく。

「イタダキマス」は其の後だ。因みに飯は既に冷えて居る。

『はい ・ いいえ』


 其の六〇) 他人に金を使うが、自身には非常にセコイ。欲しい物が一円でも安ければ、貴重な時間を掛けてソコまで買いに行くと云う無駄の醍醐味。

 こんな自分を愛して居る。

『はい ・ いいえ』


 其の六十一) どうしても必要な商品が、通信販売でしか手に入らない。其の場合、極力その商品を扱う会社の窓口から、直に購入する。

 (悪徳な仲介業者に、彼等が手数料を毟り取られて欲しくない。)のが主な理由。些細な真心が小さな会社を救う。

 地球人の皆様も是非マネして欲しい。

「極端な資本主義は死ね。」

『はい ・ いいえ』


 其の六十二) 頂いた御手紙。一度読んだら捨てる。相手が誰でもお構い無しだ。

『はい ・ いいえ』


 其の六十三) 宇宙店主の基本的な深層世界は、常に小雨が降り、曇り空。地球人人生で一日たりとも、二十四時間ぶっ通して快晴だった事が無い。

 だから些細な幸せが身に沁みる。

『はい ・ いいえ』


 其の六十四) 滅多に洋服は買わないが、買う前に絶対に試着はしない。面倒臭いからだ。そして返品も一切しない。その時間が無駄だ。だが時間を掛けて、家に溜まった不必要になった物達を、慈善団体に寄付をしに行く。

「それはソレ、コレはこれだ。」

『はい ・ いいえ』


 其の六十五) イノチを大切に思って居るからこそ自殺するのだ。

『はい ・ いいえ』


 其の六十六) 本など読まない方が良い。読書等よりも一番良いのは“妄想”。

『はい ・ いいえ』


 其の六十七) 地球人人生で何度も自転車事故に遭遇して居る。が然し、未だに自転車に乗って居る“死を急ぐチャリンコ師” 。学ばない。

『はい ・ いいえ』


 其の六十八) 嫌いなモノや人間に、より一層の情熱を傾ける。

 関係が良好になる事など絶対に無いのだが。

『はい ・ いいえ』


 其の六十九) 『ひらけ、ポンキッキ』の、ガチャピンやムック。『できるかな?』のゴン太君には愛着が湧くが、『セサミストリート』の登場人物達の全てが怖い。今でも。あの肌の色は有り得ない。

『はい ・ いいえ』


 其の七〇)「じゃあ、今度一緒に呑み行こうぜェ!」

 この社交辞令が実に嫌い。予定を立てるのが嫌な現場至上主義が問題でも在るが、一番の原因は、其の約束の日が近付いて来ると、気持ちが段々と億劫になってくる、と云う事。

 だから此の時は「じゃ、今から行くべ?」と瞬時に返答する。そして一〇割の確率で、やんわりと断られる。

 だから人間関係が嫌いなのだ。

『はい ・ いいえ』


 其の七十一) 他人に絶対相談はしない。失敗が一番の相談相手。

『はい ・ いいえ』


 其の七十二) お気付きの地球人の方々もいらっしゃると思うが、元来『激躁鬱気質』 を抱えてる宇宙店主。自身では気が付かなかったが、成長をし、様々な地球人達との交流を得て、初めて自覚した。

 世間では病気や疾患だと捉えがち。

「ノンノンノン。」

 チトきつい個性ですね。

「死にたくなったら。死ぬ。」

 そう云うモンだ、イノチって。

『はい ・ いいえ』


 其の七十三) フォークとナイフを必要とする食事の際、必ず持ち手を誤り、彼等を改めて持ち替える始末。地球人人生、一〇割の打率。ホームラン打者。

『はい ・ いいえ』


 其の七十四 )。自身の意識を心底信用して居ない。今迄に記憶が飛んだとか、喪失したとかの経験は一切無い。簡単に説明すると、お店に入店した際、

 (若しかしたら俺は無意識に万引きをしていないか?)

 (全ての店員が俺の事を監視している!)

 其の店で買い物をしようが、しまいが必ず掌に汗を掻いてしまう。そして必ず、身の廻りのポケットを全て、退店前に念入りに点検、空っぽで在る事を確認してから退店する。

 (本当に自分は万引きをしてないか?)

 皆さん、こんな経験、在りませんか?

 宇宙店主は日課です!

『はい ・ いいえ』


 其の七十五)「私の職業はアーティスト(訳: 芸術家)です。」

 死ね。

 来世は芸術を語る前に、言葉と身の程を先ず学んで欲しい。

 切に願います。

『はい ・ いいえ』


 其の七十六) 嘗ての〇.一トンの地球人時代。季節に関係無く、常に全身汗まみれ。早朝の西武池袋線、超満員の空間内に放り込まれ、

 (嗚呼..乗客の皆さん、どうも申し訳有りません!こんな汗まみれのデブが廻りに居たら、不快ですよね?)

 毎地球日の早朝、其の様に思っては宇宙店主の身体中の汗、廻りの乗客の環境の事を思い遣るが余り、何時の間にか、只の『汗』から『脂汗』へと方向転換。悪夢。

「良い思い出です。」

『はい ・ いいえ』


 其の七十七) 適当にも二種類在って、本当に『行き当たりばったりの適当』なのと、計算ずくの『行き当たりばったりの適当』。

 俺は後者だ。適当に培って来た適当な経験を、又新たな適当の現場で活かす。

『はい ・ いいえ』


 其の七十八)「仕事が退屈、つまんねェェ!」

 (ン?それって自分自身がツマンナイ人間だから仕事がツマンナク感じるんじゃん?)

 俺の気分転換のお薦めは、通勤時の会社迄の通勤路を、毎地球日に亘って変える事。帰宅時も同様。これで若干では在るが、日常生活が楽しくなる。

『はい ・ いいえ』


 其の七十九) 不慮の事故等で顔面が変化した方以外、美容整形をする地球人を軽蔑して居る。美容整形をした者はマタ其れを繰り返す。美容整形の世界は、差別社会の根本的な問題点を提示して居る。反吐が出る世界だ。

「地球上で一番美しい地球人は、美容整形する前の貴女です。」

『はい ・ いいえ』


 其の八〇) 如何なる記念日も全く興味無し。

 誕生日などは『地球上に誕生した其の地球日のみが記念日』。新たに祝うなどは論外。

 交際間もない男女、若しくは女女、又は男男、組み合わせは色々。

「今日は私達(俺達、僕達) 、付き合って丸々三ヶ月だねッ!お祝いしよッ!」

 死ね。

 そして退屈な自身の日常生活を恨め。日々の生活が退屈が故に、強引且つ力業で 『疑似記念日』を創る、憐れな地球人。

 俺などは、毎地球日が記念地球日。死ぬ迄ソレは続く。

『はい ・ いいえ』


 其の八十一) 浮気とは、された方に非が在る。

「一緒に居てもツマンナイから、浮気をされるのだ。」

 俺が若しも相手に浮気をされたら、猛烈に謝罪をする。

「ゴっ、御免なッ!浮気何かさせちまって..」

 そして其の後、キッパリと関係を解消。そして次の未だ見ぬ未来の相手に夢を膨らます。

『はい ・ いいえ』


 其の八十二 )。良く地ビール屋に在る『ビールお試しサンプラー』。『ビールフライト』とも命名されて居る。

「俺は絶対に注文しない。単品一発勝負。あんなモノを注文して、シコシコ呑んでいる奴など、決して大成しない。地球人女性の皆さん?もしもチミ達の御相手の方が、これを酒場で注文する様な地球人で在れば、今直ぐに別れなさい。

 将来、貴女は必ず浮気をします。」

『はい ・ いいえ』


 其の八十三);飲食店で想像が全く付かない一品を注文する。店員さんに一切内容は聞かない。そして十中八九、後悔する。だが毎回、同じ事を繰り返す有り様。ウキウキする。

『はい ・ いいえ』


 其の八十四) 飲食店で注文する飲み物。

『無料の水』

「死ね」。

 もっと経済の仕組みを学べ。

『はい ・ いいえ』

 

 其の八十五) 初めて地球人に騙された年は、小学校四年生の時。小学校主催の毎年恒例のマラソン大会。と或る級友と一緒に、「ビリ。な?」。

「ヨオオぉぉぉ..イ。ドオッン!」

 その級友は既に視界の彼方。

 次に騙された年は、中学校二年生。中間試験だったか、期末試験だったか.. 覚えて居ない。どうでも良い事だからだ。と或る級友と一緒に、「最下位。な?」

 結果が発表されてみれば、その級友は真ん中位。僕タン?僕タンは勿論、最下位の方。

 だって勉強、本当にしなかったから。

 “他人を一切信用しない。だが他人を信頼する事は決して止めない”

 宇宙店主、幾つか在る中の座右の銘の一つ。

『はい ・ いいえ』


 其の八十六) 小さい頃から、深夜起きて厠に小便をしに行く。その厠の小窓から何時も見えた『北斗七星』。

 これが宇宙店主の原点。

『はい ・ いいえ』


 其の八十七) 唯一、大好きな出版社は『フランス書院』。

 角川文庫は読んだ事が無い。恐らくコレから先も無いだろう。

『はい ・ いいえ』


 其の八十八) 角川映画で一番好きだった作品は、

 “CHECKERS IN TAN TAN たぬき(チェッカーズ イン タンタンたぬき) ”

『はい ・ いいえ』


 其の八十九) “本のベストセラー” は、仕組まれた商売の遣り方。

 読書を一切しない宇宙店主だからこそ判る。

『はい ・ いいえ』


 其の九〇) 本当に其の何かを愛している人間は、執拗に想いを明かさないし、

 出費を繰り返さない。

〈例文其の一〉「なあ、トミコぉ。俺ェ..イツモお前の事さ、愛してるかんさ。」

 夫の四郎。この台詞を毎朝の出勤時、玄関口で妻のトミコに告白して居る。

 因みに此の両名とも浮気をして居る。

〈例文其の二〉洋服が大好きなミユキ、常に新しい服を買って居る。

「ワタシ、モオ洋服大好きッッ!」

 嘘だ。真の洋服好きは、自身が所有する限られた衣類を駆使し、様々な組み合わせを試行錯誤して悦に入るものだ。

『はい ・ いいえ』

 

 其の九十一) 本を読むのならば、電子端末経由では無くて、断然紙派。

 

 其の九十二) 誰からも嫌われない人間は、誰からも愛されていない。

『はい ・ いいえ』


 其の九十三) 皆勤賞ほど、要らない賞はナイで賞。

『はい ・ いいえ』


 其の九十四) 真面目な人は作家には向いてない。

 “小説など、真剣に描くモンじゃ無い。”

 “誤字脱字”一切気にしない。“誤字脱字”は個性で芸風だ。

 綴っている物語が最後に近付くにつれ、気持ちが如何でも良くなってきている。

 その気分のムラが見事に作品へと投影されている。

 例を挙げると、『宇宙書店』全作品だ。

『はい ・ いいえ』


 其の九十五 )。数十年会って居なかった父親、喜久オ。

 暫く振りの再会を果たした時、喜久オのアタマが丸坊主。決して仏門に入る程のマヂメな地球人では無い。この宇宙店主は察した。

 (喜久オの体内の大宇宙にて、ナニカの異変在り!)

「ビンゴぉ!」

 喜久オは急性白血病に侵されて居て、更には糖尿病の合併症。

 堂々の二階級制覇!

 お前にさ、若しもお父さんが、「こんな病になった。」って言ったら、直ぐに帰って来るって思ってさ。だから何にも言わなかったのさ..」

 地球人親心満載。

 その当時の宇宙店主、地球の何処かに住んでいた。居住地不法占拠の立場。一度でも其の地を離れると、もう二度と戻れない身分。そんなコノ宇宙店主の立場を知っての、この喜久オの大英断。

 その時の宇宙店主、

 (イヤ、もし告白されても絶対に帰って来なかった。)


 喜久オ。

 合掌。

 生年月日、並び死去した地球日、この宇宙店主には一切不明。

『はい ・ いいえ』


 其の九十六) 実の妹の洋子。彼女には二地球人の子供が居る。第一子の男の子が産まれる前、宇宙店主は洋子から名付け親の職を授かる。洋子の苗は結婚した後、『安田』から『保坂』に改名。

「ヤスシ..何てドウでぇ..?」

 保坂保(ヤスシ)

 光速で却下された過去在り。

『はい ・ いいえ』


 其の九十七) 常に飛行機に乗り遅れるのが愉しみで、飛行機に乗る。

「ニヤリ。」

 前科アリだ。

『はい ・ いいえ』


 其の九十八)「売れる事を全く求めていない。」

『はい ・ いいえ』


 其の九十九)「ラストスパートぉ!」と云う場面で思いっ切り手を抜く快感。

『はい ・ いいえ』


 其の一〇〇) 限られた地球人人生のイノチを削ってまでしても、この地球最果ての地の『其の一〇〇』まで、土足で「ズカズカ」とやって来てくれた地球人読書達。そんな彼等を「コレでもかッ!」と軽蔑する、捻くれた宇宙店主。

 そんな宇宙店主が大嫌いだ。死んだ方が良いだろう。

『はい ・ はい』

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