摘蕾
@keiba3150
第1話
零雨が道路を濡らし、
緩やかな下りを川のように流れていく。
だんじりの日を待つ提灯の煌めきが
水面に反射するように路面で揺れている。
靴下に染み込む冷たさと体温が混ざり合う。
葉脈を伝い滴滴と奏でる音に耳を澄ませながら
我が身を気遣う為にこの長い森の道を彷徨う
蛻の殻のように過ごした日々と別れを告げ
今日という、けもの道を嬉々として生きる。
「邪道なんかない」
北野武さんの言葉。
心が軽くなる気がした。
『言葉』の力を感じた。
言葉に力を込める、想いを込める。
説得力がある。
僕が『言葉』を発して
誰かの心を軽くできる日が来るように生きよう
そう自分に誓った。
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