24/10/7

@keiba3150

第1話

零雨が道路を濡らし、

緩やかな下りを川のように流れていく。

だんじりの日を待つ提灯の煌めきが

水面に反射するように路面で揺れている。

靴下に染み込む冷たさと体温が混ざり合う。

葉脈を伝い滴滴と奏でる音に耳を澄ませながら

我が身を気遣う為にこの長い森の道を彷徨う

蛻の殻のように過ごした日々と別れを告げ

今日という、けもの道を嬉々として生きる。


「邪道なんかない」

北野武さんの言葉。

心が軽くなる気がした。

『言葉』の力を感じた。

言葉に力を込める、想いを込める。

説得力がある。

僕が『言葉』を発して

誰かの心を軽くできる日が来るように生きよう

そう自分に誓った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

24/10/7 @keiba3150

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画