第30話 新選組の奇襲
〜〜〜conqueror事務所、近辺〜〜〜
「局長、敵の総指揮官らしき人間を見つけました!」
「でかしたぞ!今すぐに、奇襲するぞ。」
新選組局長、橘道綱。彼は事務所の外から、敵兵を奇襲し既に、敵幹部らしき人間を何人か殺した。道綱自ら、腰から日本刀を抜き、老人とは思えない動きで、敵兵をバッタ、バッタと薙ぎ倒していく。
そして、新選組は総指揮官の、背後を取った。絶好の奇襲ポイントだ。
そして、道綱のハンドサインで、新選組隊士が一斉に襲いかかる。
「敵襲!敵襲!」
「背後に敵兵だ!後ろに回れ!」
総指揮官は、焦ってるのか声を荒げる。
「ダメです!抑えられません!」
「チッ!他の場所から、兵を引き抜いてこい!」
「他の場所も、壊滅レベルの被害を受けてます。」
「クッソ!なんで敵の戦力は、少ないはずなのに、返り討ちに会うんだよ!ボスに、顔向けできない!」
総指揮官が、嘆いている内に道綱が迫ってた。
そして、雷霆の如く、道綱の裟斬りが飛んだ。
「ッ!何者だ!」
「ほう、今のを掠りながらも、躱すとは。若者の割には、良く鍛練している。」
「もう奇襲部隊が、ここまで来たのか。」
そう言った総指揮官は、長い西洋刀を抜いた。
「随分、不思議な剣を使うんだな。見たことがない。」
「何十年も使ってる愛刀だ。そんなことより、貴様の組織での、立場を知りたい。」
「立場?一応、【インベスター】の No.2だ。」
「ほぅ、No.2か。ならば、老いぼれの手柄に、なってもらおう。」
「この首は、そんな安くねぇよ。」
それが、戦闘開始の合図だった。
先に動いたのは、道綱だった。神速の三段突きだ。頭・首・胸すべて人間の急所を的確に突いて来る。
No.2は、頭・首はギリギリ避けたが、胸はダメだった。心臓の直撃は避けたが、かなり深く抉っていた。
「何だ今の突きは、ほぼ全く見えない!」
「まだ、序の口だぞ。」
そう言った道綱は、長年鍛練して身に付けた、剣劇の乱舞を見せつけた。
「チッ!凄く不規則で、避けにくい。」
防御は入れてるが、見る見るうちにNo.2は、血だるまになっていく。
不利を悟ったのか、逃げの姿勢を取った為、またもや深い傷を、負ってしまった。
「ウオッー!」
No.2は、逃げる事はできないと思ったのか、雄叫びを上げ突撃をしてきた。
道綱に、突撃など通用する訳がなく、【インベスター】No.2は、あっさりと首を落とされた。
橘道綱、老練さを巧に使い、相手に攻撃をさせる事なく、相手を殺す。
道綱に教わって、武芸を身に付けた者はかなり多く、坂下正幸や、橘孝一を筆頭に数多くの武闘派を輩出している。
そして、道綱は坂下正幸にNo.2の殺害を報告する。
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