暗黒の大陸

女友達が結婚した

年下のアイドルが増えた

父親が定年退職した

世界は目まぐるしく変わっていく

わかっている

わかっているよ

そんなことは


時々こんな日常が

寂しくなるよ

たまには誰かに

もたれかかってみたいよ


クリスマスも年末年始も

一人で過ごす

風の冷たさが身に染みる


お金もないし

こんな風に過ごすのが

俺らしい


死ぬ間際に握るのは

あんたの手ではなく

お気に入りのシャーペンだ

それが俺なりのプライドだ

それが俺なりの意地だ


道端で倒れていても

どうかそのまま放っておいてくれ

野垂れ死にがお似合いの人生

悔いなんてない

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