レアアイテム博物館の最強警備兵

はやつぐ

第1章中編からでもOK!約1300字で読める0章~1章前編のあらすじ

 世界中のモンスター達から手に入れられるレアアイテムを収集、展示しているレアアイテム博物館。

 そこで働く警備兵のリオナは、館長である少女ユメリアらと共に、日々業務に勤しんでいた。


 アムルラビットという愛玩モンスターから採れる新種のレアアイテムの入手条件を、非道な冒険者たちの手から護るべく館内で留めることにした一同(第0章)。


 そんな彼らの元に、新たな事件の匂いが漂いだす。


(以下第1章)

 ある日リオナは、学芸員のバケットが、館長ユメリアと言い争っている現場を目撃する。


 博物館の頭脳たる二人の、人としての成長を促すため、それを静観するリオナだったが、そんな折、リオナはギルドへと恒例となっている補助金の申請書類を提出しに向かう。


 だがそこで何故かギルド事務責任者のジーナに難色を示され、ギルド受付嬢のアイラにもあらぬ誤解を受けてしまう。(~6話)


 なんとか誤解を解いたリオナはその帰り道、先ほど館長と言い争っていたバケットと遭遇し、先ほどの口論の原因を聞き出す。


 どうやら新種の複数のレアアイテムが博物館にやってくる予定があり、その展示方針で館長と対立していたという。


 リオナと友人の冒険者クローゼに自身の昔話も含め一通り語ったところで、改めて自らの方針を通すべく決意を新たにするバケット。(~10話)


 だが翌日彼女に待っていたのは、自らの方針を強引に決定してしまった館長の非情な言葉だった。


 お互い引くことの出来ぬ言い争いになる二人。ついにはバケットは涙とともに館長から背を向け、博物館から姿を消してしまう。(~11話)


 そしてリオナは、二人の争いの根元に、ギルドの補助金の件があるのではと考え、再度ギルドのジーナの元を訪ねる。


 そこで発覚したのは、ディクロスという人物が依頼している、フレイリザードというモンスターの灼熱の鱗を入手して欲しい、というクエストの存在だった。


 そのクエストの成功報酬が相場を遙かに大きく上回るものであり、冒険者が殺到しているため他のクエストの成功率がギルド内で伸び悩み、博物館への補助金も困難になっているという。


 その詳細を聞くほどに不審さを抱いたリオナは、博物館をも巻きこむそのクエストを自らの手で調べてみることにする。(~13話)


 一旦博物館に戻ったリオナだったが、そこで連日、博物館の受付係ネネアに執拗に絡んでくる男が、その渦中のディクロスであると判明する。


 対峙するリオナとディクロス。取り巻きに囲まれ一旦は退くディクロスだったが、その言動からクエストに漂う闇を半ば確信し、リオナはクローゼを引き連れ、フレイリザードが棲息するゴルドナ洞窟へ向かうことを決意。(~17話)


 そして出発の朝。ギルドの正式偵察員として、出会った時からやたら風当たりの強いアイラも同行し、三人は街を後にする。(~18話)


 入出国ゲートを出てすぐに、リオナの旧知の友でありながら、アイラも腰を抜かすほど強力なモンスターであるキメラパンサーのルクも仲間に加わり、三人と一匹の冒険が始まった。(~19話)


 まず目指すのは、ゴルドナ洞窟を攻略する冒険者たちが揃って拠点とする、クロンの村だ。

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