第4話 私を阻む者は嫌いだ

小学生の頃。りなはよく休み時間でも構わず勉強をしていた。ある日、野良犬が学校に乱入して校内は修羅場となる。だがりなは問題を解くのに夢中だった。答えを解ける時、野良犬はりなのノートに噛みつきボロボロにした。その時、りなは「私の邪魔をする者は嫌いだ」と心の底から思った。

 

さえ子が留学に旅だって数日が経ち、翌日、先生から中間テストの知らせでりなはたけしの家庭教師に励んだ。勉強の実力も少しずつ上がるたけしに学校に行かせることをすすめしたが、部屋でのんびりゲームをするたけしを見て拳を握るりなだった。

 

下町で偶然にもまさみちと出会うりな。最初、まさみちはりなとたけしがいかがわしい関係なのではないかと疑いを持つ。そして直接りなに疑問をぶつけるがりなは「失礼ね!」と怒って帰ろうとするが、まさみちはりなを引き留め「ちっ…お前金がいるんだったらいいところを教えてやろうか?」と、りなを煽り、怒りに燃えたりなはまさみちの顔に拳を振り上げた。

 

まさみちはその場でりなとたけしの本当の関係を知り安心する。まさみちはたけしが女性恐怖症だと知り、なんとかしてやろうと思いりなに協力することにした。二人は改めて女性恐怖症について調べ、まずたけしを町へ連れ出そうとする。だが連れ出すと言っても、自分たちが外で遊んだことがないのでなおこに頼み、みんなでテーマパークへ繰り出す。たけしは女性恐怖症を意識し顔が赤くなる。立ち止まるたけしの手を握り「ほら、見てたけし。こんなに人が居るのに誰も私達のこと気にしていないよ」とたけしを応援する。みんなが見ていないことに気づき、四人は夜まで楽しく遊んだ。たけしはみんなにお礼を言い学校に行ってみることにした。

 

中間テストの結果。りなは5位に下がりショックを受ける。一方、たけしは平均点で前より成績が上がった。りなは悔しがり、一度冷静に考える。たけしは楽しく遊んだから成績が上がったのではと…だが、りなは自分の成績が下がったことを悩み「ううん! 今回はたまたまだよ! そう、きっとそう!」と決めつけた。

 

たけしは成績が上がって浮かれ気分でゲームセンターで遊んでいた。たけしの部屋に入ったりなだったが、家の中どこにもたけしの姿が見えないりなは電話でたけしを呼ぶが「成績が上がったから帰らない」とすぐに電話を切った。家庭教師の日に外で遊ぶたけしの姿を見てイラっ!とした顔で拳を握るりなだった。そして呟く。「私を阻むものは嫌いだ…」

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