fuzzy。【完結】

0.

第1話

「 …いっ…！ 」

激しい頭痛と共に目覚めた。

ほのかに気持ち悪いし、昨日沢山飲んだであろうお酒の臭いが体に纏わりついている。

最低な目覚め。

怠い体をなんとか動かして起き上がってみると、肌寒さに鳥肌が立った。

「 …！？　」

そこでやっと気付く。

自分が衣服を何も身につけていない事を。

「 …えっ？　」

ていうか、ここは何処？

やけに高級そうなホテルだ。

場所すらも分からないし、今が朝なのか夜なのかも分からない。

とにかくスマホ…スマホだ…今何時、ここは何処！

手探りでスマホを探すと…

「 ……っ！？　」

手に当たったのはスマホではなく、人の肌のような感触。