第20話

“藍原さん、ちょっと来て”


公園のはずれにある小さな丘に呼ばれた。

そこにはピンク色のそらをした夕焼けが広がっていた。


『き、きれい。こんなステキな場所があること知らなかったです。』


“ここ公園だし全然特別感ないけど

景色はいいだろ?

ここ来るといろんな嫌なこと忘れられるんだ”

 

『そんなふうに大切にしてる場所教えてくださりありがとうございます。

それじゃあ、わたしからは質問です。

月下美人げっかびじん知ってますか?』


“げっか、、びじん?美人百花って雑誌なら知ってるけど‥どんな字書くの?”


『月に下の美人。多肉植物で一年に一度・満月や新月の月夜に黄色い花を咲かせるの。

けど朝には散ってしまう珍しい花なんです。

なので花言葉は【儚い恋】【儚い美】【強い意思】となってるらいしです。

見たことありませんが

以前にこの公園にも、植わっていたそうす。』

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