第18話

すでに公園には近藤さんがいて

わたしに気がついた様で近くまで来てくれた。


“悪かったね。

せっかくのお休みのところ呼び出しちゃって。

スタッフから早く渡さないと引っ越ししちゃうかもしれないよって言われたもんで‥”


渡されたのは全スタッフの寄せ書きだった。

(・次の職場でも頑張ってください。 

 ・優しくてかわいくて大好きです(^-^)

 ・今度こそ映画行きましょう!!

・今度はお客さんとしてお店に来てください‥‥)


嬉しかった。

こんなにも想ってもらえてたことが。


悲しかった。

未来のことが書かれていることに。

 

余命宣告を受けたとき

ツラくても泣かないって決めた。


だから現在いまは泣かない。

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