第4章

第15話

「はぁ…」



昨日はリクトくんのことが気になりすぎて眠れなかった。


─── ピロンッ



「あ、ソウヤくんからだ」



“昨日は楽しかった!今度、2人で遊ばない?”


そう打たれたメールに少し悩む。



「2人で、か」



私は画面を見ながら、少しずつ歩みを進めた。


すると……



─── ドンッ



「わ!ごめんなさい…!」



昨日もリクトくんとぶつかったし、不注意すぎるな私。


そう思いながら、ぶつかった人に目を向けた。



「…嘘」


「お前…」



私は目を丸くし驚いた状態で、朝からバツが悪そうな顔をしているリクトくんを見た。



「ごめ…っ」


「リクト、大丈夫?」


「……っ!!」

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