第14話
「次、レイン・ローズ」
教授の言葉に「はい」と返事をし、得意の火魔法を使って目の前にある四角い的を燃やしその後、水魔法で火を消した。
「よしっ」
私は小さくガッツポーズをして、杖を下げる。
─── パチパチパチッ
注目されていることを忘れていた私は、周りからの称賛の声に、顔を赤くした。
そして何も言わず、元居た場所に戻る。
「レイン様が自慢気にしないの珍しいですわね」
隣にいたメイが不思議そうに見つめてくる。
「え?」
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