第246話

「あっ!東エリアで誰かに尾けられてる気がしたのって、ファリス!?」


リースが思い出したように言うと、


「ふふっ、違うよ。リリスでは、まだ俺の気配は掴めないよ。」


と、ファリス。


確かに、まだリースでは、ファリスの気配は掴めないな。


「その気配は、南のボスのファーランさんの眼鏡の部下の人だよ。」


「あぁ~………………あの人の………………。」


リースが納得するのを見ると、ファリスは報告を始めた。


「では、最初から報告しますね。まず二人は、北のボスのコビーさんに会いました。」


「北のボス?そんな人と会ってないよ?」


ファリスの言葉に、首を傾げるリース。


「30才前後の黒髪の背の高い男の人だよ。ブラドさんと会ってすぐ、北エリアの通りで腕を捕まれたよね?その人が、北のボスのコビーさんだよ。」


「あっ!あの人が………………。」


リースはコビーさんに思い当たる人がいたらしい。

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