第236話

「い、いいよ。ノマのお兄さんに助けてもらったし………………。ああいうのは………………もう、止めてね?」


オレがそう言うと、


「あぁ!もちろん、約束する!」


と、ブラドが言った。


「許してやるんだな、リリス。」


成り行きを見ていた、ノマのお兄さん。


「うん。」


オレが頷くと、


「ふふっ。じゃぁ、ブラドに町の案内をしてもらえ。南の者には、二人にちょっかいをかけないように言ってある。ゆっくり南を見ていくといい。」


と、ノマのお兄さんが言った。


「ありがとう!ノマのお兄さん!」


「ありがとうございます。ファーランさん!」


オレとブラドはお礼を言うと、店を出て、南エリアをゆっくり見て回った。


そして、夕方。


町の中央の噴水まで、やって来た。

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