｢ルミエルは、将来、有望な兵士になれるよ。今から教えてあげてもいいと思うよ。｣

リースが、そう言うと、

｢フィリップ様。将来、ルミエルを兵士にするんですか？｣

と、カインがフィリップ王子を見ながら聞いた。

｢本人次第だよ。男でも女でも、この国では１５才になったら兵士になれる。まぁ、ルミエルは適正もあるから、１５才になった時に本人が希望すれば、兵士に採用する。｣

｢そうですか………………。｣

そう答えて、何か考え込むカイン。

｢あっ！カインは、ルミエルに借りもあるよね？前に、約束破って剣を向けたでしょ？それに、オレに対しても、二人は借りがあるよね？だから、オレの代わりにルミエルに教えてあげてよ。オレは、ずっとこの国にいるわけじゃないから………………。｣

そう言って、リースは少し寂しそうな顔をした。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい