｢リースさん。すまなかった。こんなことになるなんて…………。ヒューイ君、ファリス君も、本当にすまない。｣

｢俺からも謝らせて下さい。リース、女の子に恐い思いをさせてしまって、本当にすまない。俺の力が足りないばかりに、皆に迷惑をかけて…………。｣

フィリップ王子とコージーさんが頭を下げる。

｢フィリップ王子！コージーさん！頭を上げてよ！オレは大丈夫だからさ！｣

オレが慌て言うけど、

｢本当にすまない。二人には、それなりの罰を与えるから、それで許して欲しい。｣

頭を下げ続けるコージーさん。

｢罰も何も…………いいよ、そんなの！｣

｢いや…………。本来なら、二人とも兵士を辞めさせないといけない。｣

｢そ、それだけは勘弁してください。俺達、ワット兵士長みたいになりたいんです！兵士でなくなったら…………俺達…………。｣

フィリップ王子の言葉に、カインは膝をつく。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい