第168話

リース「コージーさんだって、ず~っと兵士長をやれるわけではないんだよ?」


カイン「はぁ?コージーが兵士を辞めてからの話かよ。」


リース「だから、違うって。早ければ5年後、遅ければ20年後、いつ兵士長が変わるか分からないよ?」


カイン「お前………………何が言いたいんだよ?コージーと仲が良いんだろ?なのに、コージーを蹴落として兵士長になれって聞こえるぜ?」


リース「蹴落とせとは言ってないよ。客観的に見てだよ。兵士長の補佐する立場に就いて、いつでも交代できるようになろうとは思わないの?」


ケイン「お前って、意外と野心家だな………………。」


リース「別に野心家じゃないよ。適材適所。力のある人は、それ相応の立場に就いたらってこと。」


カイン「俺達が兵士長………………………………。考えてもみなかった。」


ケイン「そうだよな……………………。俺達の中では、兵士長はワットさんだけだからな…………………………。」


しばらく、俺達は沈黙した。

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