第110話

ルミエルの家に泊まり、朝ごはんをご馳走になり、城へ出掛けようとした時、レミさんに呼び止められた。


「リースさん。少し、良いかしら?」


「はい。」


「コージーから、リースさんの両親は亡くなってると聞いてるわ。この国にいる間だけでもいいから、何かあったら、コージーか私に相談してね。」


「はい。」


「女の子として相談したいこともあると思うの。いつでも、何でもいいから頼ってね。」


「ありがとうございます。レミさん。」


「リースさん。また遊びに来てね~。」


「うん。またね、ルミエル。それでは、行ってきます。」


『行ってらっしゃい。』


レミさんとルミエルに見送られて、城に向かった。

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