第104話

「例えば…………仕事内容では、腕力の差があるから、同じ力仕事はできない。」


「リースさんでも?」


「うん。無理だよ。ある程度鍛えても、腕力とかは男の人のようにはいかないもん。」


「そうなんですね………………。」


「あとはね………………泊まりの仕事とかもあるけど、兵士用の部屋はみんなで同じ部屋だし、お風呂もそうみたい………………。女だと、全て同じにはできないよ。」


「私は構わないけど……………………。」


ルミエルは、ポツリと呟いた。


「!ルミエルは、兵士になりたいの?」


オレが聞くと、


「はい。……………………笑いますか?」


と、寂しげに微笑んだ。


「笑わないよ。でも、簡単な道じゃないね。」


「はい……………………。」


「そっか~。でも、オレは応援するよ。」


「本当ですか?ありがとうございます!」


ルミエルは、にこりと微笑んだ。

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