第46話

「確か、剣も少し扱えたと思うよ。」


俺がそう言うと、


「よく知ってるな。俺が基本的なことは教えてる。」


と、コージーさんは驚きながら答えた。


「へぇ~!ルミエルも剣を扱えるんだ~!」


嬉しそうに答える、リース。


「扱えるといっても、本当に少しだけだ。ルーク先生の所に来た頃の、リースくらいの腕か…………?」


お酒を一口飲みながら、コージーさん。


「『自分からお父さんに教えてもらってるの。どうしても、強くなりたい理由があるから!』と、言ってたよ。」


「そんなことまで、ヒューイ君に話したのか………………。」


「強くなりたい理由?」


首を傾げる、リース。


「あぁ。勝手に話すと怒られそうだから、今度本人に聞いてくれ。」


「うん。分かった。」

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