第27話
あいさつが終わるのを待っていた兵士が、コージーさんに話しかける。
訓練に参加していた兵士ではなく、警備の仕事をしていた兵士だ。
「兵士長、フィリップ様からの伝言です。ヒューイ様達と兵士長と一緒に夕食を摂りたいから、訓練が終わったらフィリップ様の部屋に来て欲しいそうです。」
20才前後の茶髪の兵士が伝えると、
「俺も?」
と、コージーさんは意外な顔をする。
「はい。」
「分かった。ヒューイ君達をお連れする。ところで、ロディ。お前は、もう上がりか?」
「はい。」
「悪いけど、レミに今日は城に泊まると伝えておいてくれるか?」
「はい、了解です!」
ロディは軽く敬礼すると、離れて行った。
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