第20話
「リースさん。城の中を見て回って、何か感じたかい?」
と、フィリップ王子。
「アーク国の感じと変わらないと思うけど、少しだけ気になったことはあるよ。」
「何かな?」
「訓練場の兵士なんだけど……………………二人の兵士が気になったよ。」
オレがそう言うと、フィリップ王子は少し驚いた顔をした。
「どんな兵士だった?」
「ファリスくらいの背丈の、黒髪の二人。」
「髪の短い方がカイン、少し長くて癖っ毛な方がケインだよ。二人がどうかしたかい?」
「二人だけ、あの場に馴染んでなかった。……………………というか、反発してる感じがしたよ。ただ、二人で稽古してただけかもしれないけど。」
オレの言葉に、フィリップ王子はにこりと微笑んだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます