第12話

「離れてて!」


オレは、さっき話していた女性二人に声をかける。


二人は慌ててオレから離れる。


「どけー!」


オレの正面に男がせまる。


オレは荷物を下ろし、背中に背負っている剣を鞘ごと引き抜く。


それを見て男はポケットからナイフを取り出し、オレに向かってきた。


キィーン!!


オレは的確にナイフを叩き落とす。


「このヤロー!」


それでも男は、オレに向かってくる。


今度は男の首筋に剣を叩きこむ。


ドガッ!


男は声もなく倒れた。

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