特別な人とするキス

 人肌を感じる唇の隙間から、生暖かい感触のものが私の口内に割って入ってくる。

 それは初めての体験で、驚きのあまり肩を押して離してしまった。


「𓏸𓏸ちゃんって、友達にもこんなことするんだ?」

「いいえ? あなたが特別だからよ」

「え、それって── 」


 そこまで言ったところで、私の唇はまた塞がれた。

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