第17話 崇斗~成人式の日②~

俺の深く絡めるキスに芽衣は必死に受け止めている。

慣れていない感じ。そういえば…芽衣に男の影は今までなかった。

つまり…芽衣の初めてだという事か?そう思うと更に興奮した。


芽衣は俺を求めながらも時々、躊躇う。

集中しきれていない感じ。やっぱり俺の中に誰かを見ている?


(もしかして…やっぱり陽斗だと思ってる?)


「崇斗…崇斗」


(じゃあ、何故、俺の名前を呼ぶ?俺を陽斗だと勘違いして…陽斗を俺の代わりにしている?とか?)


それだと、何となく理解できる。

そもそも、芽衣が彼女のいる俺に性的な事を求めるはずがないんだ。


何か…凄い複雑な感じだ。


芽衣は一度、俺から体を離すと着ていたカーデガンを脱いだ。

高校2年生ぐらいから芽衣は一気に成長したと思う。女らしい身体つき。童顔のくせに、スタイルが良いんだ。

何度、その胸に顔を埋めたいと思った事か。


「凄い…興奮する」


俺は芽衣の胸に念願の顔埋めをした。芽衣はそんな俺の頭を抱きしめ胸で包み込む。


「興奮したら…どうなるの?」


艶っぽい表情。芽衣も興奮している?

そう、思った。



俺はスルリとキャミソールの紐を肩から外した。

白くて柔らかそうな膨らみにピンク色の蕾。

大人の体になってから、初めて見る生の芽衣の胸に更に興奮する。


芽衣は結構、うっかり者でカーテンを閉めないまま着替えをする事が多かった。だから下着姿は何度か見たことはある。


あの時も本当はかなり興奮したけど…かなり平静を装っていた。


俺は芽衣の胸の先端を口に含む。芽衣は体全体で反応する。その反応が可愛くて仕方がない。


複雑な気持ち。そんな心境もどうでも良くなっていた。

とにかく芽衣が欲しい。俺は芽衣を夢中で求めた。


リビングで俺達は行為に及ぶ。

いつ誰が戻って来るかわからない、家族に見られる可能性もある。そんなリスクを感じながらも止めることは出来ない。

ずっと求めていたものを…手に入れられる瞬間だから。


俺は芽衣をソファーに押し倒し、深くキスをする。それと同時に芽衣の柔らかい膨らみを手で堪能していた。


芽衣の反応をもっと見たかった。

恥らいながら感じる芽衣。恥らっている余裕をなくしてやりたくなったのだ。


芽衣の服を全部剥ぎ取る。部屋に入る少しの光で余計に脳は官能的に刺激される。


「や…恥ずかしい…」


芽衣にとって全てが初めての事…なはず。


先に進むにつれて声を抑えられなくなるほど感じる芽衣。凄く興奮し…俺の我慢が、限界に達するのは早かった。


初めてを考慮して、ユックリと奥に押し広げる。

痛みで涙目の芽衣。ユックリと動き、様子を見る。芽衣は眉間に皺を寄せながら、喘ぐ事を抑えようと我慢している感じだ。


「芽衣…我慢しなくても…良いよ?」

「やだ…恥ずかしい…もん」

「そんな事、言ってられる?」


ただ、俺も限界だったから一気に激しい動きに変える。

芽衣は驚きながらも、その動きを必死に受け止めていた。


「芽衣…芽衣…好きだ」

「私も…好き…大好き…」


お互いにピークを迎え、芽衣は脱力してソファーから腕を落とした。

そしてそのまま、意識を手放していた。


「…愛してる…芽衣」


俺は意識のない芽衣に囁いた。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る