小説、漫画などに役立つかもしれない平成のディテール

日立かぐ市

平成時代の醤油と回転寿司

・ボトルタイプの醤油

一滴ずつだせて新鮮な状態を保てるキッコーマンの「いつでも新鮮 しぼりたて 生しょうゆ」は2011年に200mlタイプを発売。

2012年に450ml、2020年に620mlをそれぞれ発売。

(2010年9月にも発売しているが現在普及しているボトル形状のものではなく、シャンプーの詰め替え用みたいな形状、また競合他社もしばらくはこのタイプ)

ただし、新鮮タイプの醤油は2009年ヤマサ「鮮度の一滴」のヒットがきっかけ。200mlは紙容器だった。


・回転寿司と醤油の関係

ちなみに、はま寿司に醤油がやたら増えたのは2013年から。

また、はま寿司の平日90円(税抜き)キャンペーンは2009年12月から始まり、2022年6月に終了(ただし一部店舗では期間中も実施していない)。


はま寿司、くら寿司が醤油皿を廃止したのは2013年ごろ、スシローは2015年。ただし、はま寿司、スシローは店舗によってはかなり前から(2010年以前から?)醤油皿を提供していない。


・回転寿司のタッチパネルと専用レーン

回転寿司のタッチパネルの本格導入はかっぱ寿司の2005年が最初。

(最初は2002年のくら寿司)


タッチパネルにあわせ、かっぱ寿司が2005年に専用レーン(新幹線)を導入する。

専用レーンによりかっぱ寿司が業界をリードしたが、一方で専用レーン偏重により渋滞が発生。注文から時間がかかり、かっぱ寿司離れを招いた。

それまで回転寿司売上高1位だったかっぱ寿司は、2010年に1位をスシローに奪われ、現在は4位まで落ち込む。


2010年以前(平成22年以前)は回転寿司といえば、かっぱ寿司のイメージが強かったが、それ以降はかっぱ寿司よりもスシロー、くら寿司のイメージが強くなる。


・回転寿司が回らなくなったのはいつから?

2010年代初め頃まではタッチパネル注文より回っている寿司の方が売れていたらしい。その後も回転派は根強く残っていた(注文と回転の割合はコロナ以前は7:3と言われる、回転派が根強い要因として専用レーンの注文が遅かったことが挙げられる、前述のかっぱ寿司凋落の原因)。


くら寿司がポリカーボネート製透明カバーを導入したのは2011年(そのおかげで、くら寿司は注文と回転の割合が5:5程度!)。

大手回転寿司チェーンで寿司を回転させているのは2024年でくら寿司のみ。


スシローは2023年に客のテロ行為から一時中止。回転を再開させるとしたが断念している(スシローはタッチパネルに掲載できない常時提供できないメニューを回転で提供する予定だった)。


大手チェーンが回転を止めたのはコロナの影響が大きく、2023年の客によるテロ行為がとどめを刺した。いずれも令和に入ってから。


平成当時、大手回転寿司チェーンではちゃんと寿司が回っていた。

(バカッターが流行語大賞にノミネートされたのが2013年、ローソンのバイトがアイス用冷凍ケースに入った事件がきっかけ、バイトテロが使われるようになったのも2013年と考えてよさそう)


・平成にもあった回転しない回転寿司

回転しない回転寿司、特急レーンのみ元祖が魚べい。

魚べいは2012年に1店舗、2014年に25店舗、2017年に103店舗と成長。

平成時代に、回らない回転寿司を登場させるなら、魚べい一択となる。

ただし店舗は少ないため当時実在したか確認したい。

ちなみに、特急レーンの弱点である渋滞を解消するために魚べい取った方法は裏方の人数を増やす人海戦術だった。


・回転寿司の寿司以外のメニュー

回転寿司チェーンで最初にラーメンを初めたのは2012年のくら寿司。

はま寿司の限定ラーメンが始まったのは2013年。

当時は各社基本のラーメンは税別280円。

くら寿司のシャリカレーは2015年から。


サラダ軍艦を初めたのは1984年のかっぱ寿司。

えびアボカドはスシロー発祥だが、いつからは不明。2011年当時すでに人気メニューで他社でも販売されていた。


・回転寿司のシステム

アプリでの席予約や、入店後の自動受付はくら寿司が2017年に導入。

くら寿司の皿の枚数を自動でチェックするセルフチェックは2020年に導入。コロナ禍と人員削減のためらしい。

はま寿司が受付機を非接触タイプに変更したのは2021年。

現在の入店システムは平成の頃からありそうだけど、令和になってからと考えてよい。

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