第6話

~慎二side~


俺が中庭で寝ていたとき、女の声が聞こえてきた。


声のする方を見ると、女がいた。


何でこんなところに女がいるんだ。俺は女が嫌いだ。化粧が濃いし、やたらと寄ってきてウザイ。


さっさと追い出してしまおうと思い、俺は女に近寄った。


「ねえ?こんなところで何してるの?」


俺は笑顔を作って出来るだけ優しく聞いた。


「へぇっ……」


と変な声を出し、振り返った女を見て俺は目を奪われた。


長い黒髪に真っ黒の目、なんとも外見に似合わずとても綺麗だった。


この時から俺は君に惹かれていたのかもしれない…。


それから彼女は俺の作り笑顔を見破った。普通ならわかるはすわがない。


俺は思わず、名前を聞いた。


そしたらまた説教された。


ますます興味がわいた。そして彼女を見送ったあと、


「また会いたいな…」



~慎二side end~

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