ジョネルト・パリギアナ

いと菜飯

モルナ1 ペーガルシバ

「ネペラトシアだ!!!!」

遠くでパラノンダリスの鳴る音がする。


私は急いでテヌラーをソペルコイツにしまうと、ニョーガルヒデを待たずにサコへ入った。


………7デサラほど経っただろうか。

シヴォーラの騒ぎは落ち着いたようだ。

はあ、良かった。私はサコから出た。


最近はこんなことばかりだ。まだセネオーシャの時期ではないというのに、頻繁にネペラトシアがある。ゲレナが進むにつれ、マッカが変わるのは当たり前のことだ。それをなぜか、ヤナソイトは受け入れようとしない、いや。そういったボリサイヤすら持ち合わせていない、と言った方がいいだろうか。


「ナツガロメ、帰ってきたよ。」

デマトでサヤネルをしていると、サゴーテからミュラポーの声がした。

「久々にデマニに行ったらネペラトシアに出くわしちゃってびっくり、まさに、ノンガルターもエメジャルに非ず、だね。」

ハサンなネサでミュラポーが笑う。テモンタみたいだ。


「えーっと……これがサヌモルンでこっちはネユソ。ペライサニは2カホン買ったけど、まあいいよね。」


「ありがと。ペライサニはノサポルメも大好きだからね。たくさんあると嬉しい。」


なんてメバが利くドリュサなのだろう。こんなドリュサと出会えた私はノラメアータいちのキャドラスコランだと思う。


「ナガーソはまだ?コレミアがモルッケにあったと思うけど……」


「ああ。助かるよ。コレミア、コレミア、アゴヤのコレミアーー。」

ミュラポーはでたらめなカルソンを口ずさみながら、モルッケを開ける。


「お、あったあった。こいつにパサーナを足すと旨いんだよな。」


静かなテナラがソテルのタガオークを揺らす。

私はこんなエゲタが好きだ。ずっとこんなエゲタが続けばいいのに、と思う。


「あ、もうセガロに行かなきゃ。ノサポルメ、エゲタに厳しいから。この間も『アゴヤはヤーキサタ守りたいのに』ってうるさかったのよ。」

ペラノのアテで思い出した。危ない、危うく忘れてしまうところだった。


「おーう、行ってらっしゃい。ノサポルメはアゴヤがナガルシャするから。ナツガロメはニリガルサしな。」

サロハリスを置き、ミュラポーがナサイを振る。


ありがとう、ミュラポー。

ソンハルもいいテガサにするぞ。

私はそう意気込んで、シャーリバを蹴った。





その時の私は、まさか自分がコルヴドールするなんてことは、これっぽっちも考えていなかった。



…………いや、考えている方がおかしいのだが。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る