第11話パニック障害のウサギ

救助と消毒に向かった直美は、陶子の後頭部から突き出て、地塗られた枯枝を発見!

 なんて残酷なの?


愛の巣に為る筈だったマンションが、架空の楼閣として聳えていた。


「ゴメンね陶子・・・。


私は自分の事で手一杯だったの、同僚の作業療法士の人達の酷い振る舞いと扱いを耳にしながら何も出来なかった、私を許して!」


頭を抱えてその場に座り込み倒れて全身を痙攣していた。

「てんかんの症状」だった。

 直美は同行していた一縷によって手厚い看護のあと、播磨医療センターへ搬送されて行った。

 診断の結果、「パニック障害」だった。

「ウ

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