第3話

「んっ、ふぁ」


「息継ぎ下手くそか」


「あ、んたが、余裕なさすぎなんっ」


「喋る余裕あるならなくすけど?ん?」



荒々しい手つきで私の左手を壁にぬい合わせて、獰猛なまでの指先が私の自尊心をくすぐり始める。



「たまにはスカート履いてこいよ」 


「あ、…やっ、こんなとこで…」


「急かしてみ?そしたらベッド連れてってやるから、」


「な、に言っちゃッてんの」 


「春風ならやる」


「ん"、るさいっ」



耳につく温い水音に羞恥を煽られて、先に折れるのはどっちか。




「はや、はやくっむりッ」


「あー、たまんなー」



横抱きに持ち上げられて、悪友としての私たちが幕を閉じた。

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