【実話】私の予科練体験記(1944年~1945年の記憶)
諫早海軍航空隊元飛行兵長
第一章 予科練の話(昭和19年・鹿児島)
第1話 予科練入隊試験 昭和19年9月
これは昭和19年(1944年)から昭和20年(1945年)の私の記憶である。
私は予科練習生として一年弱ほど帝国海軍に所属した。
かつての若木も今や枯れ木である。
時間の靄の向こうに消えつつある私と戦友たちの記憶だ。
昭和19年(1944年)の9月、私は日の丸の旗に送られて大分の小さな駅から汽車に乗った。
鹿児島航空隊で日本帝国海軍・予科練習生の試験を受けるためだった。
私は15歳8ヵ月で、旧制中学の三年だった。
試験はすっぱだかの身体検査、体力テスト、数学などの学力検査と、トツートツーの聞き取りなどの適性検査だった。
通信の聞き取りはできたと思った。
合格即入隊。
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