当番―1日目―

第1話

「暑いです、」



思わず呟きが溢れる。



午前8時―――。



学校までは徒歩で15分。



制服の半袖のシャツから覗く二の腕は紫外線の影響を殆ど受けず、白かった。



今日に限って、長袖のシャツ全部洗濯中で、仕方なく半袖を着てきたけれど。



「1日で真っ黒に焼けそう……」



日焼け止めを塗った肌がチリチリと痛みを感じる。



汗と共に流れてしまえば、その効果は意味がなくなるだろう。


今日は当番1日目。



あと6日間はこうして毎日通わなくてはならない。



ようやく見えてきた校舎を見上げて、私は溜め息をついた。

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