love.1

第1話

ドライブ




「キレイ……」



窓の外を見て、思わず口からついて出てきた言葉。



60km/hで流れる景色は光の矢みたい。



「この先の公園にある展望台から見る夜景は、もっとスゴいから」



視線は前を向けたまま、御園生さんのいう言葉に「楽しみ」と答える。



彼の車の助手席に乗ることが、当たり前になってきた今日この頃。



御園生さんの車なのに、私が好きな香りが置いてあって、



私が好きなCDがかけてある。


それが無性に嬉しくて、恥ずかしい。

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