第49話
「どういう意味?」
問うた私がニヤニヤ顏の楓から聞かされた、我が身の醜態の事実は2度と思い出したくない。
「まぁ、とにかくお互いに楽しい冬休みになりそうじゃない?4人で遊び倒そうねっ」
「そうだね、」
あそこもいいし、ここもいいと盛り上がっていた話から、急に楓が思いついたとばかりに声を上げた。
「で、クリプレ貰った?」
「うん。コレ」
バッグの中から取り出したのは、あの日伊吹が選んだスノードーム。
三角錐のガラスの中に青や縦縞の魚が泳ぐ小さなアクアリウム。
凄く気に入ってたから、嬉しかったんだ。
伊吹もクリパ用のプレゼントは別に用意して、このスノードームは私にくれるつもりだったみたいだし。
「ふぅん、ラブラブだね」
普段ならからかわれると、照れちゃって膨れてしまうところだけど。
「うん」
今日だけは、素直に喜ぶ事にした。
だって、本当に嬉しいし……幸せだから。
【fin】
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます