wagamama!

君を初めて見たのは、とある下校時のこと。

野良猫をかわいがる君を見て、なぜか一目惚れしてしまったんだ。

「…それ、あれでしょ、…うーんなんだっけ、なんとかちゃん！」

なぜか腐れ縁の美奈子に昨日見た女の子のことを聞いてみるとこんな返答をされた。

「は？なんとかちゃんじゃ意味ないじゃんか」

「だから～… あたしもよくわかんないんだって！　あたしが知ってるのは、後輩で、ふんわりふわふわした子っていうことくらいしか…」

ふんわりふわふわ…

まぁ、言われて見れば確かにそんな感じはした。

後輩、だったのか。

まぁ、言われて見れば幼い感じはしたけれども。

「何？気になってるの？」

「…どうでもいいだろそんなこと」

「でも、どうせ告りに行くんでしょ、今日あたり」

「…」

図星だけど。

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