第42話
「そんなに泣くと、勉強量増やすよ?
いいの?ただでさえ出来ない数学と英語が、もっともっと増えてくよ?」
「そ、それは嫌…っ」
俺の言葉を聞いたら、意地になって涙を止めようと頑張る麻緒ちゃん。
その姿を見ていると、かわいく思えて仕方ない。
「…俺はね、別にいいの。 いつまでも、10年経っても片想いしてやる!って思ってたのが、その半分の5年でこうして麻緒ちゃんと付き合うことができたんだから。 それだけで嬉しいんだから」
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