『どうなった？』

家に帰ってから、美月に電話をかけると、「もしもし」よりも先にこの言葉を言われた。

『…』

『どうしたの？ダメだったの？よかったの？ちゃんと言ってよ』

『よ、よかった…』

『…本当？よかったじゃん！だから言ったでしょ。大丈夫だって』

『う、うん…』

『明日、みんなに報告するの？』

『え、なんでそんなこと…。しなくていいでしょ？』

『ま、いいんじゃない？学校のみんなは友情だって思ってるけど、本来は恋人同士ってことで』

『…』

なんか、今まで“友情”とかってあたしも周りの人も言ってたから、あたし以外の第三者が“恋人同士”っていうと、照れくさい。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい