確信犯。

「どうしてあたし……あいつのこと好きなのかなぁ…？」

「知らないわよ、そんなの。…でも仲良いのに告らないなんて珍しいわね、アンタ」

「だってさ…怖いじゃん…」

「…バカね」

昼休み、あたしは好きなあいつ…谷原和(ﾀﾆﾊﾗｶｽﾞ)を見つめながら美月に話していると、美月はあたしを怒る。

和はクラスメートで、あたしは和に一目惚れした。

クラスが一緒になって、彼を一目見たとき、思ったんだ。「こんなにカッコイイ人が、この学校に存在していたんだ」って。

今まで高校生活してきて、和の存在を知らなかった自分をとても憎んだ。

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