第25話

「そうよね~。あたし、育て方間違えちゃったかも。こんなチビのこと好きになるなんて・・・」




優莉藍の母親のように、宮本は言った。




「おま・・・っ、ふざけんなよ!」


「別にふざけてないわよ。本当のことを言ったまでだから」


「・・・ッ」




何も返す言葉が見つからず、あっけなく俺の完敗。





「ま、そういうことだから。さっきのアレも嘘だし気にしないで。じゃ~ね~」


「あ、おい!」




そう言って、宮本は教室から出て行った。



なんていうか・・・、マイペースなヤツ。

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