第12話
でも裕二は私よりも頭がいい。
裕二はお人よしだから、もしも私が「一緒の高校にしたい」って言えば、きっと私に合わせて高校のレベルを下げてしまうと思う。
それは私に後ろめたさを感じてしまう。
うーん、どうしよう…
「…お、麻緒!」
「ハッ。 な、何?」
どうやら深く考え込んでいたようで、ちょっと美和子が大きな声を出しただけでビックリしてしまった。
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