第3話

記念すべき誕生日


目の前に蝋燭が何本も並ぶのを見て想う。



どうかご勘弁を、妻も子もいるんだ。

男は言った。


あぁ、だがもう消えちまうよ


あぁっ!


消えちまった。

死んじまったなぁ



母は願いを込めて吹き消せと言う。


私はただ、死にたいなあ

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