第21話
天音がナンパを撃退していた一方その頃、薫と紗羅は
あ、今回薫視点です
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「薫、天音への誕プレなに渡すの?」
「やっぱりその件か、私はまだ思いついてないかなー付き合って初めての誕生日じゃん、だからちゃんと考えたくてね。てかそのことを天音に伝えればよかったじゃん、そしたら無駄な戦いを避けれたのに」
「それはそうなんだけどさ、天音に『薫と二人で相談して欲しいものがあるから一旦薫と二人で買い物してきていい?』って聞いたのに勘違いするんだからそこまで行くと才能だよね」
「まぁそうだね」
い、言えない……多分私も同じ事言われたら勘違いして、勝負仕掛けてた……まぁしょうがないよね、付き合ってるんだし
「1月11日だっけ?天音の誕生日、あってる?」
「あってるよ、あとそろそろクリスマスだからそれのプレゼントも考えないとねー」
「確かにねー薫はクリスマスはもう考えてあるの?」
「考えてあるよーこの前めっちゃかわいい文房具見つけたからそれを渡そうかなって、お揃いにする予定」
「いいねそれ、うーんどうしよっかなぁ」
紗羅は真剣な表情で棚に並んでいる小物を眺める、たぶん天音はそんななんかよくわかんないキモカワなフィギュアじゃ喜ばないかなぁ
紗羅は別の場所にフラフラ行ってしまったので私は私で天音へのプレゼントを考える、前回の誕プレって何渡したっけな
何処かに行っていた紗羅が何かを持って戻ってきた、袋とかに入っていないことを考えるとおそらくこのお店の物だろう
「よしこれに決めた!」
そう言って彼女が持ってきたのは女の子同士でヤる時とかに使う用のフィンドムと言うゴムだった
「何持ってきてるの⁉︎てかなんでこのお店にあるの……」
「まぁ天下のバルバン様ですから」
「そんな格安の王道じゃないんだからさ…」
「まぁいいじゃん私はこれ使って、薫と天音にヤるための口実作ってあげてるんだよ?よくない?」
「いやいやいや!そんなん無くてもヤる時はヤるって」
「あ……そうだよね、二人は別に純愛ラブラブバカップルだもんね、セフレとか作らないもんね」
「ちょっと寂しそうな目をするなし、まぁそんな目してもセフレ作る気も無いし、誘われても断固として拒否するから、天音以外はヤる気ないから、そこんとこよろ」
「絶対に揺るがなさそうな強い意志を感じる…まぁそれはそれとして一応こういうのはエチケットとして持っておきなね、病気になってからじゃ遅いから」
「そうだね、ありがと心のどこかには留めとくよ」
「いやそれくらいはちゃんと持っておきなよ、んじゃ私ゴム切らしてたから買ってくるねー」
「いってらー私は外で待っとくねー」
「了解」
お店から出てお店の前にある椅子に座って待つ、天音今何してるかなぁー
ふと鞄の中に入っている首輪を取り出して眺める、なんかこれ見てるとゾクゾクするんだよな〜あれ?私ってもう末期?
首輪をしまい、天音のことを考えながらボーっとしていると、いかにもチャラそうな少しぐったりとした男達がこちらに向かってくる
「ねね、そこのお姉さん今から俺たちとさお茶行かない?」
「奢るからさ、ね?」
はぁナンパか、どうやって切り抜けよっかな、天音がいれば私の彼女ですアピールで切り抜けられるんだけど……これあえて乗ってみる?
「いいですよ、その前に友達に連絡入れて良いですか?」
「お?まじで?いいよいいよ」
「なんならその友達も一緒にどうよ?」
「その子男の人苦手、というか生理的に無理ってタイプなんでおすすめしませんよ?あとその子ビアンなんで」
「今日ビアン多くね?」
「分かるなんか二人目だよ、てかなんで二分の二でビアンの話聞くんだよ……ま、まぁここの喫茶店でいい?」
「良いですよ、良ければそのレズビアンのお話も聞きたいですね」
私は紗羅に『面白いそうだからナンパに着いてってみる、大丈夫最後は盛大に彼女いるってバラすから安心して』と連絡を入れてこのナンパに着いていく事にした。天音には送らない、だって後で浮気って言われてめちゃくちゃにされるのが目に見えるもん
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目の前にあった有名な喫茶店にナンパどもと入る、そして注文を済ませ、話が始まる
「お姉さんお名前聞いてもいい?」
「私は時雨詩です、早速ですけど例のレズビアンの話聞いてもいいですか?」
こんな奴らに本名なんて言えるか!てか偽名なんて人生で初めて使ったわ、使う機会なんて全くないもんなぁ、あとそのビアンの人のこと天音の為にも参考にしとこーっと
「お?早速?凄かったんだよ、私の彼女は可愛いだの、かっこいいだの毎日愛を囁いてくれるだの。果てにはエッチしての時の表情の話も始めて、なんか色々凄かったんだよ、いやー顔めっちゃ可愛いし、なんか勿体無い子だったなー」
「そーいやその子なんかバカにされたみたいな感じでちょっとキレとったな、身長も平均以下の俺の好みドストライクだったんだけどなぁー」
うーん聞いたことあるようなセリフ、めっちゃ天音っぽい、ん?っことはこいつら天音にも手を出してたってこと?許さん
「詩ちゃんは面白い話なんかない?」
「うーん、あ、そうだ、彼女の話なんですけど」
「ん、ちょっと待って、今彼女って言った?」
「もしかして詩ちゃんもビアン?」
「いやー違いますよー私はノーマルですよ彼女以外の女には興味ないですから」
「いやいやビアンじゃん、詩ちゃんもビアンだったかー」
「二分の三がビアン……は?」
「まぁそれでですね、この前彼女が、猫耳付けてくれたんですよ、そしたら、思ったよりも違和感がなくて、彼女ずっと付けたままだったんですよー可愛くないですか?」
「うん可愛いと思うな」
「うんもっと聞きたいなー」
棒読みだ、絶対思ってないなこれ、まぁめっちゃ惚気るけど
「いいんですか?じゃあもう可愛いところめっちゃ語っちゃいますね。天音はって天音は私の彼女の名前なんですけど、天音はちっちゃくて可愛いし、私をいつも気遣ってくれて、なんか失敗したり不満に思う事があると不貞腐れてその可愛い御尊顔を膨らませるし、お肌もちもちでほっぺぷにぷにでほっぺ触ると可愛いく怒るし、しかも『仕方ないなぁ』とか言いながらなんやかんや触らせてくれるし、本当にめっちゃ可愛いんですよーあと、最近はエッチする事もあって、その誘い方がエッチしてる時はいつも強いのに、借りてきた猫みたいにしゅんとして寝る前に私の袖をつんつんってするんですよーめっちゃ可愛くないですか?こんなん襲っちゃいますよね?」
「そっすね」
「めっちゃ可愛いすっね」
なんか放心状態っぽいけどいいや
私は注文してあったコーヒーを飲み干しそそくさとお店を出る準備をする
「あ、彼女から連絡きたので帰りますね、ゴチになります」
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「どうだった?ナンパどもとの会話」
「え?絶望的につまらなかった、天音について語ってる時以外」
「あまりにも予想通りすぎる、じゃあさっき天音から連絡来てたから天音の所向かいますかー」
「そーだね行こ行こ!」
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~読んでいただきありがとうございます。
感想や、改善点、たくさん待っています。☆と♡ぜひ付けていただけると嬉しいです。ついでに現在同時執筆中の別シリーズも見て下さると嬉しいです~
あとがき
薫は襲い受けです、絶対に何度も天音を襲って何度も攻められてると思います、というかそうであって欲しい。え?作者だからお前の自由だろって?キャラは作品の中で生きてるので作者の知らない部分が沢山あるのですよ。あと今回天音の誕生日が初出ですね、せっかくなんで他のキャラの誕生日もここで、まぁ他のキャラって言っても3人ですがね
橘薫→9月13日
朝日奈紗羅→11月12日
平本夏希→7月25日
ですね、今更気づいたんですけど紗羅って苗字出してなかったんですね、苗字どこだーって作品見返してもなかったんでびっくりしました!
最後に二人は別々にいてもバカップルだったね!はよ結婚しろ!
追記
番外編は作品完結後にまとめます番外編という大見出しがあったな、あれは気のせいだ
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