第14話

美樹の機嫌が治まったのを見て義之は餌付けを忘れなかった。



「あっ、おれタバコ吸いだしたばかりだから先に店入って好きなもの買って来いよ」



と言うと財布から2千円、美樹に渡した。



「義之は?」



金を受けとると美樹が聞いた。



「いつもので良いよ」



義之が言うと美樹はコンビニの中に入って行った。



コンビニで飲み物を物色している美樹を義之は見詰めて思った。



自分は社会人になる。



美樹は短大に行く。

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