第10話

「あっ、悪い!おれ明日会社の先輩に午後一で会うんだった。」



義之は薄気味悪い会話を打ち切った哲夫に感謝した。


なにより美樹の顔に不安な色が広がったのが嫌だった。



せっかくの晴れの日に…



「じゃあ連絡するわ。」



義之が哲夫に手を上げて言うと二組のカップルは分かれた。

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