第8話
「なんでその子は襲われたんだ?」
哲夫が義之に振った。
「いや、理由とか覚えてないな」
義之は記憶を辿ってみたが被害者がなんで襲わたのかといったニュースや記事は見たことがなかった。
空気が冷たく感じた。
夜の公園というのは義之は好きになれない。
とくにこの公園は大きな木が何本かあり頭上を覆っている。
街灯が2本あるがなんとも頼りない。
もしも夜中に一人で歩いていて砂場にポツンと女の子が一人しゃがみ込んでいたら……
考えただけでゾッとする。
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