第3話 隣の部屋

隣の部屋から、壁づたいに嬌声が聞こえる。


耳を塞いだが、どうもおかしい。


声音は艶っぽいが悲鳴にも似ている。


それがしばらく続いて、壁を突き破るような断末魔が……いけない、このままでは……飛び起きた私は、廊下に出て、隣のドアに詰め寄った。


そこには『入居募集』と書いてあった。

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