元堕天使と消えた親友

「じゃあ、私行くから。」

「ちょっ、奈留っ!待ってっ!」

「私は御主人様の命令しか聞かないのよ。」

「ちょっとっ…、なんで私の大切な人はっ、いなくなっちゃうのっ、奈留もっ、立花もっ…、なんでよっ…」

待ってくださいっ、奈々さんっ

何があったか、私、全部話しますっ

まず、奈々さん。あなたは御主人様という悪魔のような人に使える堕天使でした。

そして、あなたは嘘の記憶を植え付けられ、立花にドクゼリを食べさせて殺してしまいました。そして私が生まれ、立花は妖精になって私の本の題名探しを手伝ってくれていました。そして、奈留に話を聞こうと奈留の家に行くと、奈留の様子がおかしくなり、私を刺そうとしました。それをかばった立花が血まみれになっていました。そして、奈々さんが急に来て、鎌を持って、立花を刺し殺してしまいました。

そして今に至ります。

今の奈留には、前までの奈々さんの背後にいた背後霊のようなどす黒いものが乗り移っています。なのできっと、奈留は奈々さんの役を引き継いだ、ようなものだと思います。だから、奈留はきっと、私と立花を殺しに来る。

「私の、せいでっ…?立花と奈留がっ…」

…。

「わかりました。きっと、奈留は、あなたを狙いに来ます。何かあったら、助けに行きます。私のせいですし。とりあえず私は奈留を助けるために、思い出せることを…」

立花…、

「立花っ、私をおいてかないでよっ、二回も殺しちゃったけどっ…全部ウソだったの!立花!戻ってきてっ!」

「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あっっ

どこっ、ここっ…?」

立花っ!!!!!

「立花っ!!!!良かったっ、私のせいでっ、本当にごめんなさいっ、絶対許されないと思うけど、私っ、嘘の記憶を植え付けられててっ、立花が憎くなって、、ドクゼリをっ…」

「許すよ。」

「えっ…?」

「許す。だって、あれはあの御主人様って言う人に嘘の記憶を植え付けられてたんでしょ?私は、奈々に悪気がなかったのも、知ってる。だから、許すよ。」

「うっ、うわあああああああああっ」


二人は3時間ほど話し合い、部屋から出てきた。立花は妖精ではなく、人間の姿に戻っていたので、家に帰るとき、どうしよう、と考えていると、奈々さんが、立ち上がり、「今日は泊まってあげるから、私も一緒に事情説明してあげるね。」

と言ってくれたから安心して家に帰った。




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